交通事故後遺症で美容師の仕事に支障…後遺障害認定を勝ち取るための完全ガイド

この記事では、交通事故による後遺症で苦しみ、美容師の仕事に支障をきたしているあなたに向けて、後遺障害認定を勝ち取るための具体的な方法を解説します。後遺障害認定の申請が非該当となった場合の異議申立て、追加で提出すべき資料、専門家への相談など、具体的なステップを、あなたの状況に合わせてわかりやすく説明します。

1年前に交通事故に遭いむち打ちで通院後、先日後遺症認定を申請したところ、非該当となりました。

異議申立を行おうと思い色々調べてはみたのですが、何から始めたら良いのかわからずこちらで質問させて頂きました。

通院 120/303

傷病名頚椎捻挫

既存障害記載なし

自覚症状就寝時の頚部痛、日中の両肩痛、軽度の痙攣

他覚的所見両手痺れ及び痙攣、頚部痛

Jackson,Spurling(-)

Hoffman,Babinsky(-)

レントゲン写真提出

非該当理由

頚部痛、日中の両肩痛、軽度の痙攣等の症状については、提出の頚部画像上、特段の異常所見は認められず、提出の診断書等上、自覚症状を裏付ける客観的な医学的所見に乏しいことに加え、その他症状経過、治療状況等も勘案した結果、将来においても回復が困難と見込まれる障害とは捉え難いことから、自賠責保険における後遺障害には該当しないものと判断します。

なお、後遺障害診断書上、C5椎体変形の記載が認められますが、提出の頚部画像上、圧迫骨折や脱臼等は認められないことから、脊柱の障害と捉えることは困難であり、自賠責保険における後遺障害には該当しないものと判断します。

との返答でした。

当方、美容師をしており日中の両肩痛や手の痙攣は仕事上支障があり、辛いです。

他に何か検索を行ったり、MRI等も撮り提出したほうが認定の可能性は高いのでしょうか。

どなたか手助けをお願いします。

1. 現状分析：非該当理由を徹底的に理解する

まずは、非該当となった理由を具体的に理解することから始めましょう。今回のケースでは、以下の点が問題点として挙げられています。

客観的な医学的所見の乏しさ: 提出されたレントゲン写真では、頚部痛や肩痛、痙攣を裏付ける異常が見られなかった。
自覚症状と客観的所見の乖離: 診断書に記載された自覚症状（頚部痛、肩痛、痙攣）を裏付ける客観的な医学的所見が不足していると判断された。
回復可能性: 将来的に回復が見込まれるため、後遺障害とは認められないと判断された。
C5椎体変形: C5椎体変形の記載はあるものの、圧迫骨折や脱臼が見られないため、脊柱の障害とは認められなかった。

これらの点を踏まえ、異議申立てに向けて、どのように対応していくかを検討する必要があります。

2. 異議申立ての準備：戦略的な資料収集と提出

異議申立ては、一度のチャンスです。効果的な異議申立てを行うためには、以下の点を意識して準備を進めましょう。

2-1. 医療機関との連携

まずは、現在の症状について、改めて医師に相談しましょう。後遺障害診断書を作成してもらった医師に、非該当となった理由を説明し、追加で必要な検査や資料について相談することが重要です。特に、美容師という職業柄、肩や手に負担がかかることを伝え、仕事への影響を具体的に説明しましょう。

セカンドオピニオンの検討: 別の医療機関で、現在の症状について意見を聞くことも有効です。異なる視点からの診断や、新たな検査の提案があるかもしれません。
MRI検査の実施: レントゲンでは写らない軟部組織の損傷（筋肉、靭帯など）を調べるために、MRI検査を検討しましょう。MRI画像は、自覚症状を裏付ける客観的な証拠となり得ます。
診断書の追加: 医師に、現在の症状、治療内容、仕事への影響について、より詳細に記載してもらうように依頼しましょう。特に、美容師の仕事で具体的にどのような支障が出ているのか（シャンプー、カット、カラーリングなど）を具体的に記述してもらうことが重要です。

2-2. 症状を裏付ける資料の収集

自覚症状を裏付ける客観的な証拠を収集することが、異議申立ての成功には不可欠です。以下の資料を積極的に集めましょう。

診療録: 過去の通院記録、検査結果、治療内容などを確認し、コピーを入手しましょう。
画像検査結果: MRI、CTなどの画像検査結果を提出しましょう。
症状に関する記録: 日常生活での症状を記録した日記やメモ、痛みや痺れの程度を評価するVAS（視覚的アナログスケール）などを提出しましょう。
仕事への影響に関する資料: 美容師の仕事で、具体的にどのような支障が出ているのかを証明する資料を収集しましょう。
- 顧客からの苦情やクレーム
- 仕事のパフォーマンス低下を示す記録
- 休業が必要になった場合の診断書や休業補償に関する書類

2-3. 異議申立書の作成

異議申立書は、あなたの主張を具体的に伝えるための重要な書類です。以下の点を意識して作成しましょう。

非該当理由への反論: 非該当となった理由を一つずつ丁寧に反論し、あなたの症状が後遺障害に該当することを主張しましょう。
医学的根拠: 医師の診断書や検査結果など、医学的な根拠に基づいて主張を展開しましょう。
仕事への影響: 美容師の仕事で、具体的にどのような支障が出ているのかを詳細に説明しましょう。仕事への影響を具体的に示すことで、後遺障害による損害の大きさを訴えることができます。
証拠の添付: 収集した資料を添付し、あなたの主張を裏付けましょう。
専門家の意見: 弁護士や、交通事故に詳しい行政書士などの専門家に相談し、異議申立書の作成をサポートしてもらうことも有効です。

3. 美容師の仕事への影響を具体的に示す

美容師という職業は、身体的な負担が大きい仕事です。後遺症が仕事に与える影響を具体的に示すことが、後遺障害認定を勝ち取るための重要なポイントとなります。

具体的な業務への支障:
- シャンプー: 頚部痛や肩痛により、長時間のシャンプーが困難になる。
- カット: 肩や手の痺れ、痙攣により、カットの精度が低下し、顧客からのクレームにつながる。
- カラーリング: 手の痺れにより、カラー剤の塗布が困難になる。
- ブロー: 肩や腕の痛みにより、ブローの時間が長くなり、顧客を待たせることになる。
- 立ち仕事: 長時間立ち続けることで、肩や腰への負担が増大し、症状が悪化する。
仕事のパフォーマンスへの影響:
- 顧客対応: 痛みを抱えながらの接客は、顧客満足度を低下させる可能性がある。
- 技術の低下: 痛みや痺れにより、技術が低下し、顧客からの信頼を失う可能性がある。
- 離職: 症状が悪化し、仕事が続けられなくなる可能性がある。
収入への影響:
- 顧客数の減少: 施術の質の低下や、予約の制限により、顧客数が減少し、収入が減少する可能性がある。
- 休業: 症状が悪化し、休業を余儀なくされ、収入が途絶える可能性がある。
- 転職: 症状により、美容師の仕事を続けることが困難になり、転職を余儀なくされる可能性がある。

これらの影響を、具体的に、客観的な資料に基づいて説明することが重要です。

4. 専門家への相談：弁護士・行政書士の活用

後遺障害認定は、専門的な知識と経験が必要とされる分野です。一人で抱え込まず、専門家への相談を検討しましょう。

弁護士: 弁護士は、法的な観点から、あなたの権利を守るためにサポートしてくれます。異議申立ての代行、損害賠償請求など、幅広いサポートを受けることができます。
行政書士: 行政書士は、後遺障害診断書の作成や、異議申立書の作成をサポートしてくれます。専門的な知識と経験に基づき、あなたの状況に合わせたアドバイスをしてくれます。
交通事故専門の相談窓口: 交通事故に特化した相談窓口では、専門家による無料相談や、情報提供を受けることができます。

専門家への相談は、あなたの状況を客観的に評価し、適切なアドバイスを受けるために不可欠です。複数の専門家に相談し、あなたの状況に最適なサポートを選びましょう。

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5. 成功事例から学ぶ：後遺障害認定を勝ち取った美容師のケーススタディ

実際に後遺障害認定を勝ち取った美容師の事例を参考に、あなたの状況に活かせるヒントを見つけましょう。

事例1: 交通事故により頚椎捻挫を発症し、美容師の仕事で肩や腕の痛みが悪化。MRI検査で神経圧迫が確認され、医師の診断書で仕事への影響が詳細に記載された。異議申立ての結果、後遺障害14級が認定され、損害賠償金を受け取ることができた。
事例2: 交通事故後、手の痺れと痙攣により、カットやカラーリングの精度が低下。顧客からのクレームが増加し、収入が減少した。弁護士に相談し、仕事への影響を具体的に説明する資料を提出。後遺障害12級が認定され、逸失利益を含む損害賠償金を受け取ることができた。
事例3: 交通事故後、肩や腕の痛みが悪化し、美容師の仕事を続けることが困難になった。転職を余儀なくされ、収入が大幅に減少した。専門家のサポートを受け、後遺障害11級が認定され、逸失利益と慰謝料を受け取ることができた。

これらの事例から、以下の点が重要であることがわかります。

客観的な証拠の収集: MRI検査などの画像検査結果、医師の診断書、仕事への影響を示す資料など、客観的な証拠をしっかりと収集すること。
専門家との連携: 弁護士や行政書士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けること。
仕事への影響の明確化: 美容師の仕事で、具体的にどのような支障が出ているのかを、詳細に説明すること。

6. 異議申立て後の対応：結果と今後の見通し

異議申立ての結果は、必ずしもあなたの期待通りになるとは限りません。結果に応じて、今後の対応を検討する必要があります。

異議申立てが認められた場合: 後遺障害等級が認定され、損害賠償金を受け取ることができます。弁護士に相談し、具体的な賠償額について交渉を進めましょう。
異議申立てが認められなかった場合: 裁判による解決を検討することができます。弁護士に相談し、訴訟のリスクとメリットについて検討しましょう。
症状の悪化: 症状が悪化した場合、再度、後遺障害の申請を行うことができます。医師に相談し、新たな検査や診断を受け、資料を収集しましょう。

どのような結果であっても、諦めずに、あなたの権利を守るために、最善を尽くしましょう。

7. まとめ：後遺障害認定を勝ち取るために

交通事故による後遺症で苦しみ、美容師の仕事に支障をきたしているあなたにとって、後遺障害認定を勝ち取ることは、生活の安定を取り戻すために非常に重要です。今回の記事で解説したステップを参考に、異議申立ての準備を進め、専門家のサポートを受けながら、あなたの権利を主張しましょう。諦めずに、前向きに進んでいくことが大切です。

非該当理由の徹底理解: 非該当となった理由を正確に把握し、問題点を明確にする。
医療機関との連携: 医師と連携し、必要な検査や診断を受け、詳細な診断書を作成してもらう。
客観的な証拠の収集: MRI検査、症状記録、仕事への影響を示す資料など、客観的な証拠を収集する。
異議申立書の作成: 専門家のサポートを受けながら、あなたの主張を具体的に伝える異議申立書を作成する。
専門家への相談: 弁護士や行政書士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受ける。
仕事への影響の明確化: 美容師の仕事で、具体的にどのような支障が出ているのかを、詳細に説明する。
諦めない姿勢: 結果に一喜一憂せず、あなたの権利を守るために、粘り強く対応する。

このガイドが、あなたの後遺障害認定への道のりにおける一助となることを願っています。頑張ってください。

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