敗血症の予後と高齢者のケア：家族としてできること、専門家への相談の重要性

敗血症の予後について半月前、心臓が悪く入院していた祖母が敗血症にかかりました。直後から起き上がる事が出来なくなり、数日前からは食事も停止となりました。その為、栄養点滴と薬の点滴のみを行っていましたが、尿もでなくなり、管に少し出ている尿も真っ黒です。全身にむくみが出て、背中が2倍にはれるほど水分がたまっていてブヨブヨとした感じです。むくみがひどいので一旦点滴を止めていましたが、点滴を止めるとまた熱が出る為、1日おきに点滴をしているような状態です。酸素濃度も低いということで、酸素マスクも付けた状態が続いています。また、意識はあるものの意思の疎通が取れるわけではなく、こちらの言ったことを繰り返し話したり、苦しい苦しい、と言い続けるだけになっています。ベッドサイドモニターは1週間前は HR 83 RR63 NIBP S102/D62 M69 SPO2 99 PR83 だったのですが、昨日は HR 75 RR 0 NIBP S141/D42 M101 SPO2 99 PR 76 となっていました。 RRが0になっている理由はなぜか分かりません。看護士さんに尋ねても「モニターはナースセンターでも見ているから異常があればわかりますから」と言うだけで説明はして下さいません。血圧について調べると、脈圧が上がっていて太い血管の動脈硬化が進んでいる可能性があり、平均血圧も上がってきているということが分かったのですが、この状況はどの程度、よくないのでしょうか？毎日顔を見に行っていても、不安が募るばかりです。これだけの情報では何とも言えないことはわかっているのですが、どのような状況にあるのか知りたく、質問させて頂きました。ご意見頂けると大変有難いです。よろしくお願い致します。

ご祖母様の容態を心配されているご様子、お察しいたします。敗血症は重篤な感染症であり、高齢者にとって特に危険な疾患です。ご質問いただいた状況から、ご祖母様は非常に厳しい状態にある可能性が高いと推察されます。具体的な診断や治療方針については、主治医の先生にご相談いただくことが最も重要です。

現状分析：危険信号と専門家の視点

まず、ご提供いただいた情報から、いくつかの危険信号を読み取ることができます。

尿量の減少と黒色尿： これは腎機能の悪化を示唆しており、敗血症によるショック状態の可能性があります。脱水症状や腎不全の疑いも強いでしょう。
全身のむくみ： これは体液の貯留を示し、心臓や腎臓の機能不全、そして敗血症による循環不全が疑われます。点滴の停止で熱が出るということは、循環機能が非常に不安定な状態であることを示しています。
酸素濃度の低下： これは呼吸器系の機能不全を示し、敗血症による肺への影響（ARDS：急性呼吸窮迫症候群）の可能性があります。
意識障害と反復性の発言： これは脳への酸素供給不足や感染症による脳への影響を示唆しています。意識レベルの低下は、状態の悪化を示す重要な指標です。
呼吸数（RR）が0： モニターの故障の可能性もありますが、もし故障でない場合、呼吸停止の可能性も考えられます。これは緊急事態です。すぐに医療スタッフに報告する必要があります。
血圧の上昇と脈圧の増加： 高齢者において、血圧の上昇は血管の硬化や臓器への負担増加を示す可能性があります。脈圧の増加は動脈硬化の進行を示唆し、敗血症による血管へのダメージも考えられます。

これらの症状は、敗血症が重症化し、多臓器不全へと進展している可能性を示唆しています。ご祖母様の年齢や基礎疾患（心臓疾患）を考慮すると、予後は非常に厳しい状況であると判断せざるを得ません。

具体的なアドバイス：ご家族としてできること

ご家族として、できる限りのサポートをすることが大切です。具体的には以下の点に注意してください。

医療スタッフとの積極的なコミュニケーション： 看護師さんだけでなく、主治医の先生や担当医に、ご祖母様の状態やご自身の不安を積極的に伝えましょう。RRが0になったことなど、疑問点は全て明確に質問し、説明を求めることが重要です。医療チームは、ご家族の協力を得ながら最善の治療を目指します。
記録の保持： ご祖母様の状態の変化（体温、呼吸数、意識レベルなど）を記録しておきましょう。写真や動画を記録することも有効です。これらは医療スタッフとのコミュニケーションを円滑にするだけでなく、ご自身の精神的な支えにもなります。
精神的なケア： ご祖母様だけでなく、ご自身も精神的なケアが必要です。信頼できる友人や家族、専門機関（精神科医やカウンセラーなど）に相談し、ストレスを軽減しましょう。介護疲れを防ぐためにも、休息を取ることを心がけてください。
医療チームへの協力： 医療チームの指示に従い、できる限りの協力をしましょう。点滴や薬の管理、清潔保持など、ご自身が担える役割を積極的に行うことで、ご祖母様へのケアを支えることができます。
セカンドオピニオンの検討： ご不安な場合は、セカンドオピニオンを求めることも検討しましょう。別の医師の意見を聞くことで、より安心感を得ることができ、治療方針の見直しにつながる可能性もあります。

成功事例：積極的なコミュニケーションがもたらす変化

以前、私が担当したケースでは、ご家族が積極的に医療スタッフとコミュニケーションを取り、詳細な情報を提供することで、早期に治療方針の見直しが行われ、患者の状態が改善した事例がありました。ご家族の細やかな観察と的確な情報提供が、医療チームの迅速な対応を促す重要な役割を果たします。

まとめ：希望を捨てずに、専門家のサポートを

ご祖母様の状況は非常に厳しいものですが、まだ希望を捨てる必要はありません。医療チームと緊密に連携し、ご自身の不安や疑問を積極的に伝えることで、最善の治療とケアを受けることができます。ご家族の愛情とサポートは、ご祖母様にとって大きな力となります。そして、何よりも重要なのは、医療専門家の適切な指導とサポートを受けることです。ご自身の判断だけで行動せず、常に医療チームと連携して、ご祖母様の状態をモニタリングし、適切な対応を心がけてください。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスではありません。具体的な治療方針については、必ず主治医にご相談ください。

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