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損益計算書分析で企業の未来を予測!転職活動にも役立つ5つの実践的Q&A

損益計算書分析で企業の未来を予測!転職活動にも役立つ5つの実践的Q&A

損益計算を使っての問題です。前回バラバラで質問したので大変ご迷惑お掛けしました。ご指導お願いします。問題 損益計算書を利用して以下の問いに答えなさい。解答の算出にあたり、計算式を数値及び会計用語を使って示しなさい。なお総費用(変動費と固定費の合計)は売上原価と販管費の合計と同額する。また、このケースの利益は営業利益ベースで考える。A社の2009/3期 (単位:百万円) 売上高 305,075 売上原価 161,559 販管費 137,799 営業利益 5,717 営業外収益 2,379 営業外費用 2,269 経常利益 5,828 特別損益 -6,869 税引前当期純利益 -1,041 法人税 0 当期純利益 -1,041 ①A社の2009/3期の固定費を求めなさい。A社の2007/3期の固定費は123,000百万円であり、その後、毎年対前年8%ずつ増加させてきたものとする。②A社の2009/3期の変動費率(%)求めなさい。変動費率は 「変動費÷売上高×100=(総費用ー固定費)÷売上高×100」 で求めなさい。③A社の2009/3期の損益分岐点を求めなさい。損益分岐点売上高は「固定費÷(1-変動費率)」での計算 ④A社の2009/3期の安全率を求めなさい。安全率(%)は 「(現在の売上高ー損益分岐点売上高)÷現在の売上高×100」 で求めなさい。⑤もし仮に、2010/3期A社の売上高が対前年95%に低下することが予想されるものの、目標利益をしての経常利益を2009/3期の5828百万円より多い10,000百万円を確保して増益を達成したい場合、現在(2009/3期)の固定費からいくら固定費を削減する必要があるか?金額で示しなさい。なお変動費率(%)は2009/3期と同じであり、「限界利益率=1-変動費率」および 「来期予想売上高=(削減後固定費+目標利益)÷限界利益率」の計算式を使って求めなさい。

この記事では、企業の財務状況分析において重要な指標である損益計算書を用いた分析について、具体的な事例を通して解説します。転職活動においても、企業の財務状況を理解することは、将来性や安定性を判断する上で非常に重要です。本記事を通して、企業分析スキルを向上させ、より効果的な転職活動に繋げていきましょう。

1.2009/3期の固定費の算出

まず、2009/3期の固定費を算出します。問題文によると、2007/3期の固定費は123,000百万円で、その後毎年対前年8%ずつ増加しています。よって、2008/3期の固定費は123,000 × 1.08 = 132,840百万円、そして2009/3期の固定費は132,840 × 1.08 = 143,487.2百万円となります。

2.2009/3期の変動費率の算出

次に、2009/3期の変動費率を計算します。総費用は売上原価と販管費の合計なので、161,559百万円 + 137,799百万円 = 299,358百万円です。変動費は総費用から固定費を引いたものなので、299,358百万円 – 143,487.2百万円 = 155,870.8百万円となります。変動費率は、変動費 ÷ 売上高 × 100 で計算されるため、155,870.8百万円 ÷ 305,075百万円 × 100 = 51.10%となります。

3.2009/3期の損益分岐点の算出

損益分岐点売上高は、固定費 ÷ (1 – 変動費率) の式で計算します。よって、143,487.2百万円 ÷ (1 – 0.5110) = 292,626.1百万円となります。これは、利益も損失もない状態での売上高を示しています。

4.2009/3期の安全率の算出

安全率は、(現在の売上高 – 損益分岐点売上高) ÷ 現在の売上高 × 100 で計算します。よって、(305,075百万円 – 292,626.1百万円) ÷ 305,075百万円 × 100 = 4.08%となります。これは、現在の売上高が損益分岐点売上高をどれだけ上回っているかをパーセントで示したものです。安全率が低いということは、リスクが高いことを意味します。

5.2010/3期の目標利益達成のための固定費削減額の算出

2010/3期の売上高が対前年95%に低下すると予想される場合、目標経常利益10,000百万円を達成するために必要な固定費削減額を計算します。まず、限界利益率は1 – 変動費率 = 1 – 0.5110 = 0.4890です。次に、来期予想売上高は(削減後固定費 + 目標利益) ÷ 限界利益率で計算します。来期予想売上高は305,075百万円 × 0.95 = 289,821.25百万円です。この式に当てはめると、289,821.25百万円 = (削減後固定費 + 10,000百万円) ÷ 0.4890となります。この式を解くと、削減後固定費 = 141,721.25百万円となります。よって、現在の固定費143,487.2百万円から削減すべき金額は、143,487.2百万円 – 141,721.25百万円 = 1,765.95百万円となります。

これらの分析から、A社は現状では非常に低い安全率で経営しており、売上高のわずかな減少でも大きな損失に繋がるリスクを抱えていることが分かります。目標利益を達成するためには、固定費の削減が不可欠であることが明確になりました。これは、企業の効率性やコスト管理の重要性を示しています。

転職活動においては、このような財務分析のスキルが役立ちます。企業の財務状況を理解することで、将来性や安定性を判断し、より良いキャリアを選択することができます。企業のIR情報や決算短信などを活用し、自ら分析を行うことで、より深い企業理解が得られます。

専門家の視点:これらの分析は、あくまで損益計算書に基づいたシンプルな分析です。より詳細な分析を行うためには、キャッシュフロー計算書や貸借対照表なども合わせて分析する必要があります。また、業界動向や競合状況なども考慮することが重要です。

成功事例:ある転職希望者は、複数の企業の財務状況を分析することで、一見好調に見える企業の裏に潜むリスクを発見し、より安定した企業への転職を成功させました。企業分析スキルは、転職活動における強力な武器となります。

具体的なアドバイス:企業分析を行う際には、以下の点を意識しましょう。

  • 複数の年度のデータを用いて分析する
  • 業界平均値と比較する
  • キャッシュフロー計算書や貸借対照表も参照する
  • 企業のIR情報や決算短信などを活用する

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まとめ:損益計算書分析は、企業の財務状況を理解し、将来性を予測する上で非常に有効なツールです。本記事で紹介した分析手法を参考に、企業分析スキルを向上させ、より効果的な転職活動に繋げてください。 企業の財務状況だけでなく、企業文化や社員の働きがいなども考慮し、総合的に判断することが重要です。

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