AviUtlで動画エンコード！画質劣化を防ぎ、最適なファイルサイズにする方法

動画編集の世界へようこそ！AviUtlは、多くのクリエイターに愛用されている強力な動画編集ソフトです。しかし、AviUtlを使って動画をエンコードする際、「画質が劣化してしまう」「表示される画像のサイズが変わってしまう」といった問題に直面することはありませんか？

この記事では、AviUtlでのエンコードにおける画質劣化の原因と、それを防ぐための具体的な方法を解説します。さらに、最適なファイルサイズに調整し、あなたの動画を最高のクオリティで届けるためのノウハウを伝授します。動画編集初心者から経験者まで、あなたのスキルアップを全力でサポートします。

それでは、具体的な問題と解決策を見ていきましょう。

お世話になります、表題につきまして種々検索しましたが解決できず、お知恵を拝借願います。

ソフトの導入、映像と音声の分離、AviUtlへの読み込み、拡張x264出力(gui)ex にて、エンコードの仕方は理解しました。

しかし、エンコードいたしますと、表示される画像のサイズが異なってしまします。

詳細は添付いたしました比較画像の通りなのですが、上下に黒帯がある左の画像が生TS、上下目いっぱいになっているのがエンコード後mp4です。

この引き伸ばしのためか、赤色がぼやけ、人の顔の肌色が薄くなり、光の強さが薄れたようにおもえるのです。

生TSのファイルプロパティでも、フレームは同じく1440×1080となっています。

出力したいフレームサイズは、同じ1440×1080、または960×540です。

[設定]→[サイズの変更]と、[設定]→[リサイズフィルタ]、および[フィルタ]→[リサイズフィルタ]を有効にすれば、よいと思っていたのですが・・・

上記の手順だけでは足りないのでしょうか？

ためしに、ほかのフリーエンコーダー「FreemakeVideoConverter」などで試してみたのですが

出力するフレームサイズを1440×1080と入力してエンコードしますと、ソースのtsと同じmp4ファイルが作成できました。

録画はPT3にてEpgTimerより録画しました。

どうすれば、AviUtlを使って、上下の黒帯も含めた画面サイズの同じmp4にエンコードできますでしょうか。

ご教示、よろしくお願いいたします。

エンコード時の画質劣化、原因と対策

AviUtlでエンコードした際に画質が劣化してしまう原因はいくつか考えられます。ここでは、主な原因と具体的な対策を解説します。

1. コーデックの設定ミス

エンコードには、動画を圧縮・解凍するための「コーデック」というものが使用されます。コーデックの設定を誤ると、画質が劣化する可能性があります。

ビットレートの設定: ビットレートは、1秒あたりの動画のデータ量を表します。ビットレートが低いと、データ量が少なくなり、画質が劣化しやすくなります。
- 対策: ビットレートを適切に設定しましょう。元の動画のビットレートや、出力したい動画の用途に合わせて調整します。高画質を求める場合は、高めのビットレートを設定します。
x264の設定: x264は、AviUtlでよく使われるエンコーダーです。x264の設定も画質に大きく影響します。
- 対策: x264の設定画面で、画質に関する項目を調整します。「CRF」などの設定で、画質とファイルサイズのバランスを取ることができます。

2. リサイズ処理による画質劣化

動画のサイズを変更する際（リサイズ）にも、画質が劣化する可能性があります。特に、元の動画よりも小さいサイズにリサイズする場合は、注意が必要です。

リサイズフィルタの設定: AviUtlには、様々なリサイズフィルタが用意されています。フィルタの種類によって、画質の劣化具合が変わります。
- 対策: 適切なリサイズフィルタを選択しましょう。「Lanczos3」などの高品質なフィルタを使用することで、画質の劣化を最小限に抑えることができます。
リサイズの手順: リサイズの順番も重要です。
- 対策: リサイズは、エンコード前に行うのが一般的です。AviUtlの設定画面で、リサイズの順番を確認し、必要に応じて調整しましょう。

3. 元動画の品質

元動画の品質が低い場合、エンコードによってさらに画質が劣化することがあります。

元動画のビットレート: 元動画のビットレートが低い場合、エンコードしても画質が向上することはあまりありません。
- 対策: 元動画の品質が低い場合は、高画質版の動画を入手するか、ビットレートを高めに設定してエンコードを試してみましょう。
ノイズの混入: 元動画にノイズが多い場合、エンコードによってノイズが目立つようになることがあります。
- 対策: ノイズ除去フィルタを使用することで、ノイズを軽減できます。AviUtlには、様々なノイズ除去フィルタが用意されています。

AviUtlでの具体的なエンコード設定

それでは、AviUtlで画質を保ちながらエンコードするための具体的な設定方法を解説します。ここでは、一般的な設定例と、画質を向上させるためのポイントを紹介します。

1. 拡張 x264 出力 (GUI) Ex の設定

AviUtlでx264を使ってエンコードする場合、「拡張 x264 出力 (GUI) Ex」というプラグインを使用するのが一般的です。このプラグインの設定画面で、様々なエンコード設定を行うことができます。

基本設定:
- 映像:
  - コーデック: x264を選択します。
  - ビットレート制御: CRF (Constant Rate Factor) を選択するのがおすすめです。CRFは、画質を一定に保ちながら、ファイルサイズを調整できるモードです。
  - CRF値: 18～24程度が一般的です。数値が小さいほど高画質になりますが、ファイルサイズも大きくなります。
  - プロファイル: Main、Highなど、用途に合わせて選択します。
  - レベル: 4.1など、再生環境に合わせて選択します。
- 音声:
  - コーデック: AACなど、用途に合わせて選択します。
  - ビットレート: 128kbps～192kbps程度が一般的です。
詳細設定:
- x264オプション: 詳細な設定を行うことができます。
  - ref: 参照フレーム数を設定します。数値が大きいほど、画質が向上しますが、エンコード時間が長くなります。
  - me: 動きベクトル探索アルゴリズムを選択します。
  - subme: サブピクセル精度を設定します。

2. サイズの変更とリサイズフィルタの設定

動画のサイズを変更する場合は、以下の手順で設定を行います。

設定→サイズの変更:
- 出力したい解像度（例: 1440×1080、960×540）を入力します。
- 「アスペクト比を維持する」にチェックを入れておくと、縦横比が崩れるのを防ぐことができます。
設定→リサイズフィルタ:
- リサイズフィルタを選択します。「Lanczos3」などの高品質なフィルタを選択しましょう。
フィルタ→リサイズフィルタ:
- リサイズフィルタを適用するタイミングを設定します。

3. その他設定の注意点

入力プラグイン: 入力プラグインの設定も重要です。
- 入力ファイルの種類: 入力ファイルの種類（例: TS、MP4）に合わせて、適切な入力プラグインを選択します。
- 解像度: 入力ファイルの解像度を確認し、AviUtlの設定と一致しているか確認します。
出力プラグイン: 出力プラグインの設定も重要です。
- 出力ファイルの種類: 出力ファイルの種類（例: MP4）を選択します。
- ファイル名: 出力ファイル名を設定します。

画質劣化を防ぐための実践テクニック

AviUtlでエンコードする際に、画質劣化を防ぎ、より高品質な動画を作成するための実践的なテクニックを紹介します。

1. プレビュー機能の活用

エンコード前に、プレビュー機能を使って、画質を確認しましょう。AviUtlには、エンコード後の画質をプレビューできる機能があります。プレビューで画質を確認し、必要に応じて設定を調整することで、無駄なエンコードを減らし、効率的に作業を進めることができます。

プレビューの手順:
- AviUtlで動画を開きます。
- エンコード設定を行います。
- プレビュー再生を行い、画質を確認します。
- 必要に応じて、設定を調整します。

2. プロファイルとレベルの選択

エンコード設定の「プロファイル」と「レベル」は、再生環境に影響します。これらの設定を適切に選択することで、再生互換性を確保し、画質を最適化することができます。

プロファイル:
- Main、Highなど、様々なプロファイルがあります。再生環境に合わせて選択します。
- 一般的な再生環境では、Mainプロファイルで十分な場合があります。
レベル:
- 4.1など、様々なレベルがあります。再生環境に合わせて選択します。
- レベルが高いほど、高画質の動画を再生できますが、再生環境によっては再生できない場合があります。

3. ノイズ除去フィルタの使用

元動画にノイズが多い場合は、ノイズ除去フィルタを使用しましょう。AviUtlには、様々なノイズ除去フィルタが用意されています。これらのフィルタを適切に設定することで、ノイズを軽減し、画質を向上させることができます。

ノイズ除去フィルタの種類:
- ノイズ除去フィルタには、様々な種類があります。代表的なものとして、「ノイズリダクション」などがあります。
ノイズ除去フィルタの設定:
- ノイズ除去フィルタの設定は、動画の種類やノイズの程度によって異なります。プレビューで確認しながら、最適な設定を見つけましょう。

4. 複数回のエンコード

画質を最大限に高めたい場合は、複数回のエンコードを試してみましょう。1回目のエンコードで、ある程度の画質に調整し、2回目のエンコードで、さらに細かく設定を調整することで、より高品質な動画を作成できます。

1回目のエンコード:
- 基本的な設定を行い、画質のベースを作ります。
2回目のエンコード:
- 詳細な設定を調整し、画質をさらに向上させます。

トラブルシューティングとよくある質問

AviUtlでのエンコードに関するよくある問題と、その解決策を紹介します。

1. エンコードが途中で止まってしまう

エンコードが途中で止まってしまう場合、いくつかの原因が考えられます。

原因:
- PCのスペック不足
- 設定の誤り
- ファイルの破損
解決策:
- PCのスペックを確認し、必要に応じてアップグレードします。
- 設定を見直し、問題がないか確認します。
- 別のファイルでエンコードを試してみます。

2. 音声が出ない

エンコード後に音声が出ない場合、以下の原因が考えられます。

原因:
- 音声コーデックの設定ミス
- 音声ファイルの破損
解決策:
- 音声コーデックの設定を確認し、適切なコーデックを選択します。
- 別の音声ファイルでエンコードを試してみます。

3. サイズが思ったように変わらない

エンコード後のファイルサイズが、思ったように変わらない場合、以下の原因が考えられます。

原因:
- ビットレートの設定ミス
- CRF値の設定ミス
解決策:
- ビットレートやCRF値を調整し、ファイルサイズを調整します。

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まとめ：AviUtlエンコードをマスターして、動画編集のプロへ！

この記事では、AviUtlでのエンコードにおける画質劣化の原因と対策、具体的な設定方法、実践テクニック、トラブルシューティングについて解説しました。これらの知識を活かすことで、あなたの動画編集スキルは格段に向上し、より高品質な動画を作成できるようになるでしょう。

AviUtlは、非常に多機能なソフトであり、奥深い世界が広がっています。この記事で紹介した内容を参考に、ぜひAviUtlでの動画編集を楽しんでください。そして、あなたの作品を世界に発信しましょう！

動画編集の世界は、あなたの創造性を最大限に活かせる素晴らしいフィールドです。この記事が、あなたの動画編集ライフをより豊かにする一助となれば幸いです。

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