IE11のマルウェア感染からの脱出！削除できないアドオンと初期化の方法を徹底解説

この記事では、IE11でマルウェアに感染し、アドオンの削除やプログラムのアンインストールができなくなってしまった場合の対処法について解説します。特に、ITスキルに自信がない方でも、安全に問題を解決できるよう、具体的な手順と注意点に焦点を当てています。マルウェア感染は、個人情報漏洩やさらなる被害につながる可能性があるため、迅速かつ適切な対応が重要です。

IE11を使っていてアドオンを書き換えられたので、アンインストールして再度ダウンロードーーインストールしようとしたんですが、プログラムの一覧に表示されませんし、Windowsの機能の有効化・無効化でIE11のチェックを外しても更新プログラムの一覧にも出てきません。プログラムファイルを削除しようにもアクセス許可が必要ですと出て削除できないのですが、削除する方法を教えてください。

実はマルウェアが入ったようで画面が次の画面に切り替わるときに、関係のないPR画像がアドされます。アドオンの管理画面もそのソフトを無効にしようとしても有効・無効のボタン操作ができなくしてあります、アドオンのソフト名は ”DiegiSSaveer” です。

参考までに銀行などでのセキュリティ対策のPhishwall,google ツールバーなどアドオンに入っていたソフトの一覧がアドオンの管理画面で見られるんですがツールバーと管理機能（ｔ)の文字列の上に、赤いマルに斜めに直線が入ったマークが出ていて、そのソフトを無効にできません。

最近よく crash寸前ですとかのいやなアド広告が出ていたので、外付HDで必要なものだけバックアップして、初期状態に戻そうかとも考えています。

どなたか、いいやり方があれば、お教えください。よろしくお願いします。

IE11のマルウェア感染：問題の深刻さと緊急性

ご質問者様は、IE11のマルウェア感染によって、アドオンの削除やプログラムのアンインストールができなくなり、さらには不審な広告表示やシステムの不安定化に悩まされているとのこと。これは非常に深刻な状況です。マルウェアは、個人情報や機密データの窃取、システムの破壊、さらには他のデバイスへの感染拡大など、様々なリスクをもたらします。特に、金融機関のセキュリティ対策アドオンが無効化されている状況は、金銭的な被害に繋がる可能性も否定できません。早急な対応が必要です。

ステップ1：マルウェアの特定と駆除

まず最初に行うべきは、感染しているマルウェアの特定と駆除です。これは、問題解決の第一歩であり、最も重要なプロセスです。

1.1. マルウェアスキャンの実施

信頼できるセキュリティソフトを使用して、システム全体のスキャンを実行します。無料のセキュリティソフトでも、マルウェアの検出に役立つ場合がありますが、より高度な保護を求める場合は、有料のセキュリティソフトの導入も検討しましょう。スキャンを実行する際は、最新の定義ファイルに更新されていることを確認してください。

推奨するセキュリティソフト：

Windows Defender：Windowsに標準搭載されており、基本的なマルウェア対策として機能します。
Malwarebytes：マルウェア駆除に特化したソフトで、高い検出率を誇ります。無料版でも利用できます。
Kaspersky：世界的に評価の高いセキュリティソフトで、包括的な保護を提供します。

スキャン中にマルウェアが検出された場合は、セキュリティソフトの指示に従って駆除してください。駆除できない場合は、隔離して、その後の対応を検討します。

1.2. セーフモードでの起動

マルウェアによっては、通常のWindows起動時に駆除を妨害することがあります。その場合は、セーフモードで起動し、マルウェアスキャンを実行します。セーフモードでは、必要最低限のシステムファイルとドライバーのみが読み込まれるため、マルウェアの活動を制限できます。

セーフモードでの起動方法：

Windowsの起動中に、電源ボタンを長押しして強制終了します。これを2～3回繰り返すと、自動修復画面が表示されます。
「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」を選択し、「再起動」をクリックします。
再起動後、スタートアップ設定画面が表示されます。「4) セーフモードを有効にする」または「5) セーフモードとネットワークを有効にする」を選択します。

セーフモードで起動したら、再度セキュリティソフトでスキャンを実行し、マルウェアの駆除を試みます。

1.3. マルウェア駆除ツールの活用

特定のマルウェアに特化した駆除ツールも存在します。例えば、「DiegiSSaveer」のような特定のマルウェア名が判明している場合は、そのマルウェアに対応した駆除ツールを検索し、試してみるのも有効です。ただし、信頼できる情報源からダウンロードし、使用する前にレビューなどを確認するようにしましょう。

ステップ2：IE11の修復と再インストール

マルウェアの駆除後、IE11の修復または再インストールを試みます。マルウェアによってIE11が破損している場合があるため、この手順は重要です。

2.1. IE11の修復

Windowsには、システムファイルの修復機能が備わっています。IE11が正常に動作しない場合は、この機能を使用して修復を試みることができます。

修復手順：

「コントロールパネル」を開き、「プログラム」→「プログラムと機能」を選択します。
左側のメニューから「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します。
「Internet Explorer 11」のチェックを外し、「OK」をクリックします。
再起動を求められたら、再起動します。
再度「Windowsの機能の有効化または無効化」を開き、「Internet Explorer 11」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
再起動します。

この手順でIE11が修復され、正常に動作するようになる可能性があります。

2.2. IE11の再インストール

修復で問題が解決しない場合は、IE11を完全にアンインストールし、再インストールを試みます。ただし、IE11はWindowsに標準搭載されているため、通常のプログラムのようにアンインストールすることはできません。Windowsの機能の有効化/無効化機能を使用して、IE11を無効にし、再度有効にすることで、再インストールと同様の効果を得られます。

再インストール手順：

上記「2.1. IE11の修復」の手順と同様に、IE11を無効にします。
再起動します。
再度、IE11を有効にし、再起動します。

これにより、IE11がリセットされ、初期状態に戻ります。

ステップ3：システムの復元

マルウェア感染によってシステムが大きく損なわれている場合、システムの復元も有効な手段です。システムの復元機能を使用すると、以前の正常な状態にシステムを復元できます。

3.1. 復元ポイントの確認

システムの復元を行う前に、復元ポイントが作成されていることを確認します。復元ポイントは、システムの状態を保存したもので、通常は自動的に作成されますが、手動で作成することもできます。

復元ポイントの確認方法：

「コントロールパネル」を開き、「システム」→「システムの保護」を選択します。
「システムのプロパティ」ウィンドウで、「システムの保護」タブを選択します。
「復元」ボタンをクリックします。
復元ポイントの一覧が表示されます。日付と説明を確認し、適切な復元ポイントを選択します。

3.2. システムの復元実行

適切な復元ポイントを選択したら、システムの復元を実行します。復元中は、システムの変更やファイルの削除が行われる場合がありますので、注意が必要です。

システムの復元手順：

上記「3.1. 復元ポイントの確認」の手順で、復元ポイントを選択します。
「次へ」をクリックし、画面の指示に従って復元を実行します。
復元が完了したら、システムが再起動されます。

システムの復元によって、マルウェア感染前の状態に戻り、問題が解決する可能性があります。

ステップ4：データのバックアップと初期化（最終手段）

上記の手順で問題が解決しない場合、またはマルウェアの被害が甚大で修復が困難な場合は、データのバックアップを行い、システムの初期化を検討します。これは、最終手段であり、最も確実な解決策ですが、データの損失を伴う可能性があります。

4.1. データのバックアップ

重要なデータは、外付けHDDやUSBメモリなどの外部メディアにバックアップします。バックアップするデータは、ドキュメント、写真、動画、音楽など、個人で作成したファイルが中心です。バックアップの際には、マルウェアに感染している可能性のあるファイルは除外するように注意してください。

バックアップ方法：

手動バックアップ：必要なファイルをコピー＆ペーストで外部メディアに保存します。
バックアップソフト：Windowsに標準搭載されている「ファイル履歴」や、市販のバックアップソフトを使用します。

4.2. システムの初期化

データのバックアップが完了したら、システムの初期化を行います。初期化を行うと、Windowsが工場出荷時の状態に戻り、すべてのデータと設定が削除されます。初期化の手順は、Windowsのバージョンによって異なりますが、通常は「設定」アプリの「更新とセキュリティ」→「回復」から実行できます。

初期化手順（Windows 10/11の場合）：

「設定」アプリを開き、「更新とセキュリティ」→「回復」を選択します。
「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」をクリックします。
オプションを選択します。「個人用ファイルを保持する」を選択すると、個人データは保持されますが、マルウェアが残っている可能性もあります。「すべて削除する」を選択すると、すべてのデータが削除されます。
画面の指示に従って、初期化を実行します。

初期化が完了したら、バックアップしたデータを復元し、必要なソフトウェアを再インストールします。

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ステップ5：セキュリティ対策の強化

マルウェア感染から復旧した後、再発防止のためにセキュリティ対策を強化することが重要です。以下の対策を講じることで、安全なパソコン環境を維持できます。

5.1. セキュリティソフトの導入と定期的な更新

信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保ちます。セキュリティソフトは、リアルタイム保護機能により、マルウェアの侵入を阻止し、スキャン機能により、既存のマルウェアを検出・駆除します。定期的にスキャンを実行し、システムの安全性を確認しましょう。

5.2. OSとソフトウェアのアップデート

Windowsやその他のソフトウェアは、セキュリティ上の脆弱性を修正するために、定期的にアップデートが提供されます。これらのアップデートを適用することで、マルウェアの攻撃からシステムを保護できます。Windows Updateを有効にし、自動的にアップデートを適用するように設定することをお勧めします。

5.3. 不審なWebサイトやメールへの注意

不審なWebサイトの閲覧や、不審なメールの開封は、マルウェア感染のリスクを高めます。見慣れないWebサイトや、身に覚えのないメールに添付されたファイルは、安易に開かないようにしましょう。フィッシング詐欺にも注意し、個人情報やパスワードを入力する際は、WebサイトのURLを確認するなど、慎重に行動しましょう。

5.4. パスワード管理の徹底

パスワードは、セキュリティの基本です。推測されにくい複雑なパスワードを使用し、定期的に変更するようにしましょう。同じパスワードを複数のサービスで使い回すことは避けてください。パスワード管理ツールを利用するのも有効です。

5.5. データのバックアップの習慣化

定期的にデータのバックアップを行うことで、万が一の事態に備えることができます。バックアップは、外付けHDDやクラウドストレージなど、複数の場所に保存することをお勧めします。バックアップの頻度は、データの更新頻度に合わせて調整しましょう。

専門家のアドバイス：プロが教えるマルウェア対策の秘訣

マルウェア感染は、個人で対応するのが難しい場合もあります。専門家のアドバイスを参考に、より高度な対策を講じましょう。

6.1. セキュリティ専門家への相談

マルウェア感染の疑いがある場合や、問題が解決しない場合は、セキュリティ専門家への相談を検討しましょう。専門家は、マルウェアの分析、駆除、復旧に関する専門知識を持っており、的確なアドバイスとサポートを提供してくれます。また、今後のセキュリティ対策についても、具体的なアドバイスを受けることができます。

6.2. 情報収集と学習

セキュリティに関する情報を積極的に収集し、学習することも重要です。セキュリティに関するニュースサイトやブログ、専門家の意見などを参考に、最新の脅威や対策について知識を深めましょう。セキュリティに関する知識を深めることで、マルウェア感染のリスクを減らし、安全なパソコン環境を維持することができます。

6.3. 定期的なセキュリティ診断

定期的にセキュリティ診断を行うことで、システムの脆弱性を発見し、対策を講じることができます。セキュリティ診断は、専門の業者に依頼することもできますし、無料のオンライン診断ツールを利用することもできます。セキュリティ診断の結果に基づいて、必要な対策を講じ、システムの安全性を高めましょう。

まとめ：IE11のマルウェア感染からの脱出と再発防止のために

この記事では、IE11のマルウェア感染からの脱出方法について、具体的な手順と注意点を解説しました。マルウェアの駆除、IE11の修復・再インストール、システムの復元、データのバックアップと初期化など、様々な方法を試すことで、問題を解決できる可能性があります。また、セキュリティ対策の強化や専門家への相談も重要です。マルウェア感染は、個人情報漏洩やシステム破壊など、様々なリスクをもたらします。この記事で解説した内容を参考に、迅速かつ適切な対応を行い、安全なパソコン環境を維持しましょう。

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