転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

「感謝の言葉が私達のエネルギー」困っている人には手を差し伸べ、戦う時には無になって対応する。

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Iさん / 56歳 / 男性 / 大阪府
転職前:ビルメンテナンスの営業/年収450万円
転職後:ビルメンテナンスの営業/年収480万円

転職失敗

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
主にビルやマンションの設備管理の請負業になります。
ビルでは、建物に関する設備(給排水、警備、エレベーター、消防設備、電気設備、機械式駐車場等)の保守管理や清掃や植栽の管理、入居されているテナント室での不具合対応などの統括業務を行っておりました。
具体的には、掃除では清掃員の管理(人員手配や清掃箇所の確認、安全確認など)、消防設備では定期点検を行う業者の手配と点検結果の確認(不具合箇所があればその是正提案見積書作成や作業手配など)、テナント室対応では、空調の不具合(暑い、寒い)との声について業者手配や調査、場合によっては修理手配など。
また、ビルメンテナンスの‘あるある’ですが、トイレが詰まった時にお呼ばれして、「大惨事を収束させる」といった事もしばしばありました。
事件は夕方に起こることが多いので、夕方に鳴る携帯電話はドキドキでした。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
私は関東出身なんですが、家族の介護の都合で関西に移住することになり、前職を退社。
その後1年後に、東京本社のみだった前職で、新たに支店(営業所)を設けることになったと聞き
「大阪に出そうと思ってるので、手伝って欲しい」と声掛けを頂いた。
自身でも、支店の立ち上げをゼロから自分の手で出来ると考え、依頼を受けることにしました。
大阪に来て、せっかく入社した会社を退社してしまうのは、勿体ない気持ちは有ったのですが、前職でやり残した感が有ったので、思い切って復職を決断しました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
転職前の会社:
ビルメンテナンス会社という業界は同じだが、1歩上流の仕事が多く考え方も前職とのギャップを感じた。
上司から「気持ちは下請けの考えを捨てろ」と言われる事もたまに有り、それは、1年でも安い会社を見つけて、上りを増やせという意味で、個人的にはテナント様にとって良いと思う提案をしても、「予算的に承認されない」という事もしばしば発生した事も有りそんなモヤモヤの中で、声を掛けられたので「前職に復職」という1歩を踏み出した理由の1つでもあります。

転職後(復職をした)の会社:
大阪営業所を立ち上げる所までは、それなりに達成出来たが、その後継続活動では会社的なサポート(金・人・物)が得られず、孤立無援状態だったので、地元の強力会社を使いながらの薄利な仕事を受けるだけだったので、高利益な仕事の受注を達成したかった。
どうしても売上の中心が東京なので、けっきょく退社する前の半年間は単身で東京に戻り、東京本社の仕事をしてたのが、残念だった。(私の退職に伴い大阪営業所は閉鎖になりました)
-転職活動はどのように行いましたか?
以前在籍していた企業から、直接お声掛けを頂き条件(給与、休日、働き方、東京-大阪での業務分担など)を数回にわたり話し合いをして決定しました。
転職前の会社へは、転職サイトに登録をして「出来そうな仕事」には可能な限り応募をしましたが、殆ど落選でようやく引っかかった会社がその会社でした。
ちなみに、復職した会社へ最初に入社した時も、マイナビ転職のスカウトメールがきっかけでした。3回くらい面談をして、人生を変えるきっかけとなる転職になりました。
(当時はここで最後のつもりでしたが・・・、家族の都合で移住することになってしまった)

また、今は対象年齢や性別について表現されていないので、見当違いな応募も数多いと思います。
あまり良いイメージが無いので、利用は殆ど利用していませんが・・・
ハローワークだと紹介状をもらう時に、窓口で採用担当者へ年齢や経験等を聞いてもらう事が可能なので、そのシステムだけは良いと思います。
ただ、ハローワーク求人の多くは、記載内容と面談の時に担当者に聞かせれる内容のギャップが大きいので、個人的には紹介してもらおうとは思いません。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
転職前の会社:①会社が自宅から近かった。②前職と同じ業界だった。③大手企業だった。
転職後(復職をした)の会社:自分を必要としてくれたので。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
大阪営業所の立上げ、新規顧客(取引先と下請け先)の開拓、東京の業務サポート。
立上げは、事務所探しから始め、予算がほぼ無いので安価の所を探した。
大阪市の外郭団体がやっている、「大阪進出希望の会社向け」プログラムをネット見つけて応募し
審査、面談を経て無料シェアオフィスを契約した。
新規顧客開拓は、取引先と下請け先とも知り合いに紹介を依頼しながら、自身では関連がありそうな会社に対して、飛び込み訪問を行い数社獲得できたが、大阪単価が安すぎてほぼ薄利だった。業務内容は消防設備点検や貯水槽清掃等の会社としての基幹業務を提案してました。
物販等、違う内容(大阪独自)の営業戦略を考案中の時に、社内事情により大阪営業所を閉める決定をされてしまった。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
創業者の社長と、その娘が役員の2Topで経営されているが、1回退職した前と、復職した時では社内の雰囲気が大きく変化していて驚いた。
昔は、みんな和気あいあいで大変な作業の時は、事務所に居る社員全員で一致団結してこなす、というお祭りみたいなムードが有り、体力的にキツクても精神的には楽な環境だったが、ほぼ別の会社のように、ひとり一人が険悪な雰囲気の中で業務をしていた。
自身もムードメーカーだったので、社長から「昔みたいな雰囲気に戻してくれ」と言われ、色々手を尽くしたが、復職して半年後には、2/3の社員が入れ変わる事になった。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
困っている人からの依頼で、困っている現場に向かうので、最初に現場を見た時は目を背けたくなるシーンが多いです。
私は営業として行くので、依頼者に対しての説明(原因や対応方法、料金等について)をするだけなのですが、作業員は黙々とこなしていくのを見てると、自分も手伝わなくてはと自然と手が動く感じです。
克服には、慣れるのと、仕事と割り切る気持ちです。
-仕事の中でやりがいを感じた(ている)部分はどこですか?
依頼者から「ありがとうございました」と感謝のことばを頂ける事です。
人の役に立っていると思える瞬間です。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
復職は今となっては(閉鎖)なので、失敗でした。しかし、期待をされて営業所新設の声掛けを頂いた経験(職責)は成功かも?しれません。
-なぜそのように感じましたか?
転職前の会社に縁があって入社したのに、約1年程で退職してしまったので、会社に何も貢献しないで辞めてしまったので。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
ピンチの後にチャンスが来る。テナントビルだと、オーナー様や管理会社の人から感謝され、その後の提案が若干通りやすくなる。仕事してますアピールが信頼関係の構築に役立ちます。

マンション等だと、リフォームや改修工事の依頼が「ご指名」で頂ける。ご指名なので、社内アピールも強い。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
縁があって、ビルメンテナンス系の仕事で3社ほど経験しましたが、どの会社も職人気質な方が居るので、難しい雰囲気の人とは早く仲良くなり自分のアイテムとして取り込むと、その後の業務がスムーズに行くという事を学びました。
クセのある人は、社内でも浮き気味な感じなので積極的に話しかけ、困った時はすぐに相談し、多少のワガママは個性だと思って目をつぶるキツイ事を言われても、機嫌が戻った時のアフターフォローには素直に受け止める寛大さも必要。

キタナイ・キツイ・クサイ・コワイの4K業界ですが、困っている人には手を差し伸べ、戦う時には、無になって対応する。
「感謝の言葉が私達のエネルギー」という表現通りの業界(仕事)です。
社内でも「ありがとう」「サンキュー助かった」という言葉が飛び交う会社ならその転職は成功かもしれません。
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